土づくりマスター的 ジャガイモのそうか病対策です。
漢字にすると瘡痂病。かさぶた病ということです。
ジャガイモの表面にかさぶた状の病斑が現れます。
皮をむけば問題なく食べれますが、何分見た目が悪い。
直売所では売り物にならない。厄介な病気です。
このそうか病一回発生すると中々治らない。土壌病害です。
農薬という手もありますが、家庭菜園の場合なるべく使いたくないので
対策を書いてみます。色々な情報がありますがどれもこれも専門的で難しい。
このブログらしく簡単に。
原因と対策
この病気が発生する第一の原因は、土壌のpH(酸性アルカリ性の度合い)が高い。
土壌がアルカリ性になっている。
家庭菜園の本には、土づくりの際に土壌pH調節の為石灰を散布しましょう。
書かれています。がしかしジャガイモ、ブルーベリー、栗、茶、稲は酸性土壌を好みます。
ジャガイモを作ろうとする畑に石灰を散布し、アルカリ性にするとそうか病が発生します。
動物性の堆肥、牛糞、鶏糞、豚糞を投入すると土は、アルカリ性になります。
ジャガイモは、極論痩せ地、荒れ地ぐらいがよく育ちます。
種芋の切り口に、石灰、草木灰を塗るのは問題ありません。
対策としては、土をアルカリ性にしなければ良いので。
石灰を散布しない、動物性堆肥を使用しない。砂地で明らかに肥持ちが弱い
場合は、米ヌカか油粕を投入しましょう。
更にラクトヒロックスを入れて善玉菌を増やす。
元肥は硫安、砂地ならNK化成を使用。肥料は少なめに。
肥料が多いと草丈は大きいけれど、実が入らないので注意しましょう。
そしてもう1つ。場所を変えない。ジャガイモ専用の畝を作る。
シャア専用みたいなものです。
秋ジャガイモ→春ジャガイモ→秋ジャガイモ→春ジャガイモの無限ループ。
こうすることによって土壌pHが安定します。
こういうことを書くと連作障害が発生と言いますが実際問題
過剰に肥料を投入せず、作付けの度にに良い微生物(乳酸菌)を
投入し土づくりをすれば安定して作物は収穫できます。
連作障害に関しては後日。
ちなみに私は、1畝だけジャガイモ専用にしていますが何の問題もなく
ジャガイモを収穫しています。
こだわりの家庭菜園、味にこだわりたい、ギュッと旨みのあるジャガイモを
食べたい。という方には、硫酸カルシウムの施用をお勧めします。
硫酸カルシウムその名の通り、酸性のカルシウムです。元肥と同時に散布するだけ
カルシウムを効かすことにより病気に強くなり
カルシウムの働きで、葉で作った養分の転流が促進され栄養価高く
美味しいジャガイモになります。
酸性のカルシウムなので、一般作物には不適です。その点注意が必要です。