土づくり

堆厩肥ってどれがいいの??

野菜つくりの本、雑誌、栽培暦を見ても土づくりとして堆肥を散布し管理機、トラクター、鍬で鋤きこみましょうと書かれています。
場合によっては堆厩肥と書かれていることもあります。

堆肥は、植物性有機物(落ち葉、雑草)を積み込んで発酵させたもの。
バーク堆肥、落ち葉堆肥ですね。
厩肥は、牛糞や鶏糞(動物性の物)をそのまま生の状態で使用。
2つ合わせて堆厩肥と呼びます。一般的には、牛糞、鶏糞を発酵させて堆肥として販売されています。

ここでは、家庭菜園、ホビー農家様に向けての発信なので植物性も動物性も統一で堆肥とします。
土を肥やすには、生の糞が一番効果的なのですが、臭いがキツイし、近所に牛舎、鶏舎が無いと入手不可なので一般的には、発酵処理された牛糞鶏糞が売られています。でどっちを買えばいいの??ってなるわけです。
動物性堆肥は、牛糞、鶏糞、がありますが、違いを説明できる人って案外少ないのです。

これを知ってるだけで、野菜つくりのレベルがアップします。
牛と鶏の違いとは?? 
食べているエサが違うので、排泄物の中身が違うということです。
牛は草を食べるので、食物繊維がたっぷりなので土に鋤きこんだ際に分解のスピードゆっくりです。緩効性

鶏は穀物を食べるので、牛糞に比べ、分解のスピードが速いです。速攻性 化学肥料的な効き方です。

肥沃な土を作ろうとするならば、牛糞をお勧めします。ちなみに手に入りにくいのですが、動物性で一番のお勧めは馬糞です。
豚糞は、あまり見かけませんが、牛糞と鶏糞の間です。
分解のスピードでいくと 遅い→早い 馬糞 牛糞 豚糞 鶏糞 になります。
家庭菜園ならばホームセンター、農業資材ショップで売られている牛糞の使用をお勧めします。

ちなみに近隣に住宅があって牛糞、鶏糞はニオイがという方は植物性のバーク堆肥をお勧めします。こちらも緩効性です。

私も家庭菜園なので、動物性堆肥は使わず、油粕、米ぬか、落ち葉雑草堆肥を使っています。
堆肥、元肥、土壌改良剤を散布し鋤きこみます。鋤きこんでから最低1週間は間を空けましょう。
植え付け、種まきまでに余裕があるならば2週間程度が理想。堆肥なり肥料を土に馴染ませ、微生物に分解させる時間を作りましょう。
経験上、ごく稀に散布後次の日に苗を定植される方が居られますが、根に肥料が当たり根が弱り枯れる可能性大なのでやめましょう。

余談ですが、定年してから家庭菜園を始められた方が、軽トラでなくて、乗用車にてスーパーにてお刺身を購入そのままホームセンターで発酵鶏糞を1袋買って家に帰ったら、お刺身に鶏糞のニオイがついて食べれなかった(笑)。
農業資材全般特に有機物はニオイがキツイのでくれぐれもご注意ください。

           

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